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20秒=3m
(3)スタートするための高度とその位置:スタート高度の制限のある場合には、自機の位置はそれよりも300mぐらい高めに、しかも、いつでもそのコースに乗れるような位置にもっていく。これで、スタートのチャンスをつかむのである。競技会のような場合には、自機よりもやや上の順位の技倆の機体をマークする。もちろん、同型式の機体のほうが有利である。
(4)スタート時期:飛行場の上空で曳航機から離脱し、上昇風を求めて旋回しているとき、何時ごろにスタートしたらよいかを決めなければならない。
(a)距離飛行のときは、その上昇風で少しでも前進できる自信があれば、スタートすることである。特に追風の場合には、なおさらである。しかし、H.B.については常に注意し、その範囲と強さをチェックして飛行する。その内容については、あとで説明する。
(b)速度飛行のときには、H.B.による上昇率を発生状況から予想して、H.B.の範囲とその強さ(平均上昇率)を予想してスタートする。
(c)距離飛行にしても、速度飛行にしても、H.B.だけを測定するのではなく、風向・風速を知ることも、たいせつなことである。
(5)超過禁止速度以内でゲートの通過方法:ゲートを通過したあと、地上のゲートから「○○号機、Good Start」の無線連絡がある。できれば、クルーの持っているチャンネルに切り換えて、クルーからも確認する。スタートがNegativeといわれたときは、もう一度スタートをやり直す。

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